動物病院の雑草対策。

今回は雑草のお話です。以前にようにワタクシが病院の周りの雑草(かたばみ)を大事に育てている、とかではなく、当院は空き地に囲まれているため雑草が敷地内にどんどん入り込み、エアコンの室外機に絡んでしまうんですね。外観的にも、衛生的にも(ムカデやクモが多くなる)、好ましくないので雑草を何とかしたい!のであります。


この写真は当院の駐車場ですが、草刈りして3~4週間くらいです。こいつら刈っても刈ってもすぐ伸びてきます。すぐに考え付く対策は
・草むしり
・除草剤
・草刈り機で刈る
この辺りが一般的でしょう。ですが動物病院が除草剤を使う訳はなく、手で引っこ抜くのもこの暑さのなか非常に辛いのであります。仕方がないので草刈り機を購入して定期的に刈っていたのですが、とにかく暑くてやってられません。熱中症になりそうです。

そこで私は考えました。人間であるからには知恵を使えば何とかなるはずだ。楽して最大の効果を得るために知恵を絞りだせ・・・・。そして最高のアイデアを思い付いたのでありますッ!

植物は熱に弱いです。熱湯をかけるとあっという間に枯れるのでアスファルトの隙間なんかはティファールでお湯を沸かして掛けていました。でも熱湯を作るのは大変ですし、除草したい面積は広いので現実的ではないでしょう。それ以外で何かないか。そうだ、太陽光があるではないか。キャンプブームの昨今ではソーラークッカーなんて言って太陽光の熱で調理する機材もあるのだからうまく利用すれば何とかなるはず。



そこで僕が準備したのはコレです。”農家のコンビニ”と言われるコメリさんで購入。大きな1枚のビニールです。お値段は2400円くらい。準備するのはこれだけです。この透明ビニールシートを雑草の上に広げて周囲を押さえて蒸し風呂にしてやろうと言いう訳です。この暑さなら相当な温度になるでしょう。



こんな感じです。雑草をシートで覆って3時間くらいですが、すでに茶色く変色しているのがお分かりでしょうか。これはいけるかもっ。そしてそのまま2日間ほど放置してみたところ・・・。



どうですか、一番最初の写真と比べると違いがわかります。わずかに緑色が残っている部分もありますが、殆どは根元まで茶色くなって枯れたみたいです。実際にはいくつか試行錯誤しておりましてわかった点があります。まずとにかく日当たりが良い場所で行うこと。特に正午から午後3時くらいの太陽光が一番効果があるように思います。その時間に日陰にならない場所で。そしてビニールの端っこはとにかく地面に接するように塞ぐこと。適当に石を置いただけだと隙間から空気が入り込んで内部の温度が上がりにくいようです。最終的にたどり着いたのは、園芸用の支柱でビニールの端を押さえて、その上に石を置くことにしました。もう一つはなるべく草を踏みつける等して横に倒しておくことでビニールドーム内の体積を小さくしておく方が良いような気がします。草が伸びていると草丈の分ビニールが高くなって、草の根本に日陰の部分が多くなるためと思われます。でもこれらに気を付けてただビニールを被せるだけで、あとは太陽光が勝手に蒸し焼きにして雑草を枯らしてくれます。細い雑草なら1日で枯れているようです。当院の周りは丈夫な雑草ばかりなので2日間ほど放置しましたが、殆ど枯れました。

どうですか。人間の知恵の勝利といっても過言ではないでしょう。多少時間はかかりますが労力は不要です。画期的、天才ぃと思いましたが、ふと思い付いてネットで調べたところ、もうすでにやっている賢い人たちがおりました・・・・・。

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