当院では超音波凝固切開装置【ソノサージ】を導入しています。

ソノサージ 外科手術

1 . 組織に優しい手術

ソノサージで行う超音波凝固切開とは、超音波によって発生した熱を利用して
組織を凝固・止血しながら同時に切開を行う手法です。
電気メス等に比較して低い温度(100℃前後)で凝固切開を行うため
周囲組織へのダメージが少ない手術が可能です。

2 . 大幅な手術時間の短縮が可能

ソノサージでは止血と切開を同時に行うために大幅な手術時間の短縮が可能です。
動物病院ではルーティンに行われる去勢・避妊手術に限らず、腫瘍や臓器の摘出手術や
多数の血管の処理が必要な手術においてはその差は歴然です。
麻酔時間が短縮されることで動物の負担を減らします。

3 . 体内に縫合糸を残さない/縫合糸反応性肉芽腫の防止

血管を止血する際に縫合糸を使用しないことから、動物の体内に縫合糸を残さない
手術が可能です。当院では超音波凝固切開装置を積極的に利用することで
縫合糸反応性肉芽腫の防止に努めています。

縫合糸反応性肉芽腫とは
従来の手術では血管を止血する際に縫合糸を使用します。この縫合糸は手術後も
患者の体内に残存しますが、本来であれば手術用の縫合糸であり問題は起こりません。

しかし無事に手術が終了しても、縫合糸に対する組織反応が生じることで数ヶ月から
数年後になって体内に強い炎症を伴った肉芽組織(しこり)が形成されることがあります。

縫合糸に対する異物反応で肉芽腫が生じることは稀です。ミニチュアダックスなど
特定の犬種での発生が多いことはわかっていますが、それでも発生が予測できないことと
腫瘍との鑑別診断が難しいことから、万一生じた場合には再手術・摘出手術が必要となる
ケースが多く、動物と飼い主様、そして我々獣医師にとっても大きな負担となります。

当院では『周術期の疼痛管理』にも力を入れております。

鎮痛の目的は手術後の動物の痛みを取り除き、速やかな回復を促すことにありますが、
そのためには手術が終わってからの鎮痛だけでは不十分なケースが多くみられます。

『周術期』とは手術の前後、そして手術中を含めた手術全体に関わる時間をさす言葉であり、
「手術が始まる前」「動物が痛みを感じる前」から鎮痛を始めることが非常に大事になります。

痛みを感じる前から鎮痛を開始することを先制鎮痛といいます。
手術の規模によっては術前から先制鎮痛を行ない、動物の意識がない麻酔中、そして
麻酔から醒めた後にも継続した疼痛管理を行うことで初めて理想的な鎮痛が可能となります。

また痛みの感じ方には個人差もみられます。
甘えん坊の小型犬の方が痛みに弱い傾向があります。
当院では手術の大きさだけでなく、個々の動物の性格や個性に合わせて疼痛管理の内容を
細かく調整しておりますのでご安心ください。