猫の寄生虫
最近はノラ猫ちゃんを保護してくださった方がよくご来院されます。
見つけてしまうと放っておけなくて、ご自宅に迎え入れようという
正しい責任感をもって保護してくださる方々のおかげで救われている命があります。
わざわざ『正しい責任感』というのは、先日僕の友達の先生の病院に
捨て猫が置かれていたそうです。動物病院に置いていけば何とかなるだろうという
間違った責任感の1例ですね。しかし保護したときの気持ちはどちらも同じものだと
思います。
さて、堅い話は終わりにして。外に行く猫ちゃんは本当によく寄生虫をもらってきます。
よく見かける代表的な寄生虫はやっぱりノミですが、今回はお腹の虫の話。
・糞便を介して寄生する猫回虫
・ノミを介して寄生する瓜実条虫
・カエルやヘビなどを介して寄生するマンソン裂頭条虫
これら3選手はよく遭遇します。
カエルやヘビを介してって・・・。よく飼い主様から困惑したように聞かれますが、
外に行く猫ちゃんはカエルやヘビ、食べています。そうじゃないと感染しないんですね。
これは先日の検査で見つかったマンソン裂頭条虫の虫卵です。
この猫ちゃんはカエルやヘビ、お好きだそうで・・。捕まえてはよく見せに来るそうです。
ウンチに混じって長い条虫がでてきたとのことで、飼い主様にとっては相当に
衝撃的な出来事だったようです。
因みに上記のお三方は、まれに吐いたものやウンチに混じって見つかることがありますが
あまり症状を出しません。ので今回のように飼い主様が気付いていないケースも沢山あり、です。
なのでノミがいた場合や、新たな猫ちゃんを迎えた場合は検査をお勧めいたします。
外出する猫ちゃんの場合には定期的な検査もしくは定期的な駆虫をお勧めすることもあります。
いつでもご気軽にご相談ください。