エントランスマット
本日は病院入り口のエントランスマットのお話です。
宮川のほとり動物病院を開院する際に、病院入り口の風除室にある自動ドアには
その前後にマットを用意しました。
外側のマットはちょっとだけ硬めの泥落とし用マット
内側のマットは通常の柔らかい吸水用マット
どちらも主に雨の日を想定した準備ですね。ご来院される皆様への気遣いのつもりで
用意したものです。ドアの外側で大雑把に靴底の泥汚れを落としてもらって、
内側のマットで水気を拭いていただければ、院内ではヒトも犬も滑らずに済みます。
ふむ、我ながらいいアイデア。
目的の違う2種類のマットがあるのはナイスアイデアだと思っていたのですが・・・。
診察が終わって飼い主様とワンちゃんがお帰りになる所を受付から見ていることも多いのですが
先日あることに気付きました。
元気に病院の外に歩いていったトイプードルちゃんが一瞬、おかしな歩き方をしました。
あれ? 駐車場にでてみましたが、普通に歩いています。気のせいかな。
違う日、今度はW・コーギーさんが入り口で地面をじっと見ていました。何だろう。
そしてさらに別の日、柴犬さんが入り口でぴょんと跳ねてから帰っていきました。
ああ、なんてことだ。人間はだれ一人として気付きませんが、素足で歩いているワンちゃんにとって
僕が用意したマットは硬くて、痛くて、嫌だったみたいです。
もちろんマットを用意したときには自分の掌で触って感触は確かめましたが・・。
トイプードルさんはイテテっと思ったのでしょう。コーギーさんも足の裏の違和感の原因を探して
いたのでしょう。柴犬さんに至ってはもうマットをとび越えてしまいました。
というわけで、せっかくのアイデアでしたが外側のマットは置かないことにしました。
もっと良いものを探してみようと思います。
歩いて出入りしていたワンちゃんたち、ごめんなさい。
些細なことかもしれませんが、こうやって少しづつ患者さんのための病院にしていこうと思います。