よろこぶ鮑と苦労する飼い主

ブログを書く時間がとれたので怒涛の連続投稿です。ちゃんと仕事はしています。前回のブログで我が家の水槽の住人になったアワビちゃん達ですが、全部で4匹います。インターネットで調べてみたところ、鮑は水槽のコケ取りとしては優秀な生物であり、世のアクアリストの中には水槽のコケ掃除のためにアワビを飼う人たちもいるそうです。彼らは歯舌と呼ばれるヤスリのような口でこすり取るようにコケを食べます。人に例えるならトウモロコシを前歯でかじるようなイメージでしょうか。

我が家のアワビ達もしばらくは水槽のコケを食べて暮らしておりましたが、すっかり綺麗にコケを食べてくれるわけではなく、アワビの通り道だけスジ状に綺麗になるため、見ていて非常にストレスです。水槽が全然キレイにならないではないかっ。それにコケだってそんなに多くないので食事が足りなくなりそうです。

という訳で、アワビちゃん達にご飯を与えることにしました。基本は海藻だろうということで、再びぎゅーとらさんでワカメを買ってきました。しかしどうやってワカメを与えればよいのか・・・。試しに水槽内にワカメを放置してみますが、いつまでたっても食べません。餌を探して動き回ってはいるのですが、水槽ガラスの壁面しか移動しないので見つけられないようです。仕方がないのでワカメを直接与えてみます。ワカメが近くにあるのがわかるのか・・??と思いましたが、


おおおおっ、予想以上の反応です。先端の丸い部分がアワビの口です。的確にワカメを見つけて嬉しそうに手を(?)伸ばして捕まえます。一度ワカメをつかんだら引っ張っても放しません。上の動画くらいのワカメのかけらであればすぐに食べちゃいます。

我が家のアワビたちは新鮮なワカメが好きなようです。キャベツや薄切りの大根、同じくニンジン、乾燥ワカメ、昆布など色々な食材を与えてみたところ、どれも食べるのですが、硬いものはキライなようでしばらくモグモグしたらペッと放してそれきりです。なので毎日ワカメを与えることになるのですが、段々とゼイタクになってまして、ワカメも食べにくい茎の部分が混じっていると、そこまで食べた時点で放置されるようになりました。

そこで僕は毎週ワカメを購入しにスーパーに行くことになります。できれば新鮮な生のワカメを買ってきて、たっぷりの熱湯でサッと茹でます。茹でたワカメは冷水に取ったのち、ハサミを使って茎を取り除き、アワビちゃん達の1食分の大きさにカットして与えます。残ったワカメはペットシーツの上に並べて1日乾燥させて、与えるときに数分間水に戻してから与えます。僕は個人的にはワカメがあまり好きではありませんが、おそらく三重県伊勢市在住の男性の中で1番ワカメを購入しているといっても嘘にはならないでしょう。

水槽のコケ掃除のために飼い始めたアワビ4匹ですが、なんとアワビの貝殻にもゆっくりですがコケが付くんです。なので僕は近所のカインズホームで先端が柔らかい歯ブラシを購入し、水槽ガラスから優しくアワビちゃんを剥がして掌に乗せ、バケツに満たした海水の中でアワビの貝殻の表面を歯ブラシでこすって綺麗にします。少し離れたところで本を読んでいた奥さんがチラッとそれを見て視線を本に戻しました。コケ取り用アワビに付いたコケを飼い主が掃除するというこの処置が正しいのかはわかりませんが、アワビちゃんのためと信じて続けています。アワビ達を喜ばせるには全くホントに手がかかります。

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