お薬の内服が難しいワンちゃんとネコちゃんへ

今日はちょっと診察に絡んだお話です。

この病院が開院して5か月が過ぎようとしています。最近は病院も大分忙しくなってきました。『何時頃が混雑してないですか?』とか『診察の予約はできませんか?』というお問い合わせを沢山いただくのですが、うーむ、当院が混雑する時間帯は日によってまちまちで、きちんとお答えができなくて申し訳ありません。空いている時間は空いているのですが・・。なるべくお待たせしないように頑張りますので、宜しくお願い致します。

さて本題へ。病院でお薬を処方されたあと、皆さんはちゃんとワンちゃんネコちゃんに無理なく内服させることができていますか?。内服なんて楽勝ですと言ってくださる心強い飼い主様も沢山おられて、僕としては非常に助かっています。皆様ご協力ありがとうございます。

再診に来ていただいた場合には『お薬を飲むのは大変でしたか?』という会話から始まることも多いのですが、今回はお薬の内服がキライなワンちゃんネコちゃん、皆さんに対するお知らせです。

一部のお薬は食間の投与が必要なものがありますが、それらを除けばどの病院でも、お薬はご飯や美味しいおやつ等に包んで飲ませて頂くことが多いと思います。ですがさすがに犬や猫は鼻とカンがいいもので、匂いや見た目、そして怪しい雰囲気から、隠されたお薬を見つけ出して残したり、ペッと吐き出したりします。そこでお勧めなのがコレです。

宮川のほとり動物病院,ピルポケット7

ピルポケットという、お薬専用のおやつですね。コレすごく使いやすいです。写真は猫用ですが、もちろん犬用もあります。ペットショップでも売っているところがあるみたいです。中身はというと

宮川のほとり動物病院,ピルポケット1

こんな感じです。左がネコちゃん用。右がワンちゃん用。ちなみに下のマス目は1cmです。粘土のように柔らかく整形しやすいおやつですが、フジツボみたいに穴が開いていますので、そこへ錠剤を入れてしまいます。

宮川のほとり動物病院,ピルポケット3

この時の注意点は薬の匂いをピルポケットの外側にうつさないように、薬を触った指でピルポケットを持たないことです。中に錠剤を入れたら、あとは入り口を指でつまんで閉じてしまうと、

宮川のほとり動物病院,ピルポケット5

外観と匂いはただのおやつに戻ります。そしてこのピルポケットの最大の特徴は嗜好性が良いことですね。ほとんどのワンちゃんネコちゃんは喜んで食べてくれます。ご飯に混ぜたり、他の製品の場合には、ゆっくり食べていると錠剤があらわになって残されてしまうのですが、ピルポケットはいつまでも錠剤を包んでくれるので内服の成功率がとても高いです。ピルポケット自体が大きいなと思う場合には、好みの大きさにちぎって使えるので

宮川のほとり動物病院,ピルポケット6  宮川のほとり動物病院,ピルポケット7

こうやって小さなピルポケットの完成です。実は僕も最近までこの製品の存在を知りませんでした。当院にお薬を納入してくださる方と雑談している時に、”先生にコレあげます”ってたまたまサンプルとして頂いたのですが、内服がキライな患者さんたちに試してもらってみたところ、これならお薬が飲める!っと僕も驚くような反響を多数頂きました。お薬が飲みにくいワンちゃんネコちゃんは一度試してみてはいかがでしょうか。当院では1個からでも、バラでお渡ししておりますので試してみたい飼い主様はいつでもお申し付けください。

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